「ファサードの一新」と「吹抜のあるリビング」が与えられた条件である住宅改修の計画案。
屋根と外壁の一部と構造体以外は、全て解体しスケルトン状態としプランも計画し直した。一部の壁に角度（水平・垂直方向）を付けることにより、視覚的に奥行と広がりを感じることができるようにしている。　
通りに面した新設した外壁面には、大きさの違う正方形の窓をランダムに配置し、木製ルーバーと合わせて表情のあるファサードとした。新設した開口部は、隣地住宅の開口部位置と風の流れを考慮した配置とし、リビングにはトップライト（天窓）を設け、採光・通風を十分確保した。
吹抜のあるリビングは、2階床を抜くのではなく、増築することで対応した。2階への階段をリビングに配置したことにより玄関に隣接していた既存階段部分は吹抜とし、玄関を広くすることができた。これらの2つの「吹抜」により、どこにいても家族の気配が感じられるプランとなった。